「3分」レンジクックを強化
  キユーピー、専用パウチで簡単手作り

 キューピーは電子レンジで簡単に、しかも本格的な素材の味を楽しめる「3分クッキング レンジクック」シリーズを強化している。

 専用パウチの中に主要素材を自分で切って入れる、という手作り要素があるので「手抜き」の心苦しさがなく、手軽に本格的な料理として食卓に出せる。メニューの楽しさをふくらませるため、今年春に発売した6品に今月22日から6品を加え、全12品に拡充して提案する。

 レンジクック専用のパウチ(プラスチック製袋)の中には調味液や副菜となる具材があらかじめ入っている。主要素材、例えば「えびマヨ炒め」ならえび、「肉味噌煮」なら大根、「肉じゃが」ならじゃがいもを自宅で買い求めて一口大に切り、「材料投入用あけくち」を開けて素材を加え、チャックの口をしっかり閉める。

 ふきこぼれを防止するため、チャック側を上に折り返して立てる。レンジで加熱すると、中の蒸気で袋が膨らみ始め、しばらくすると「ポン」と蒸気が抜ける音がする。

 加熱が終了したら、そのままレンジの中で1分間蒸らす。この蒸らしの工程を入れたことで、全体の味がなじみ、おいしくなる。

 レンジから取り出して袋を開け、皿に盛り付ける。この際、チャックが開いていないことも想定し、「盛りつけ用あけくち」の切り口も示している。

 「専用パウチ」は容器包材メーカーとキユーピーが共同開発した。

 春に発売した第1弾は肉じゃが、大豆とひじきのそぼろ煮、中華あんかけ、五目うま煮、ガーリックオイル炒め、6種の野菜と豆の南欧風煮込みの6品。これに今回、「肉みそ煮」、「中華クリーム煮」、「韓国風辛みそ煮」など6品を加える。1箱130g~165g入り2人前で参考小売価格は300円。常温。

 レンジ調理の「マイクロ波加熱」と、素材の食感やうま味を残し、外に栄養素を逃がさず、油の使用量も抑える「スチーム加圧」を組み合わせたのがポイント。レンジ調理の家庭用加工食品は冷凍食品が進んでいるが、冷凍食品は完全調理済でレンジ加熱し、そのまま喫食する場合が多い。一品加えてレンジ調理を促す商品は珍しい。