首都圏の1都7県の生協で組織するコープネット事業連合(本部埼玉)は主要原料に国産の肉、野菜、小麦粉などを使い、国内製造した冷凍食品「国産原料を使った冷食シリーズ」8品を11日から順次、加盟8生協の宅配サービス「ハピ・デリ」で販売開始する。組合員の国産志向に応えた。コープにいがたは11月から発売する。
天洋食品事件で失った生協利用者の信頼を回復する手段の1つとして、3月から国内の冷凍食品メーカー数社と共同で開発を進め、ハンバーグや中華丼の具など人気の高いアイテムを選んだ。価格は398~498円。パッケージは赤と白のツートーンに統一し、日本地図のデザインと併せて工場所在地(県名)を表示する。1回のカタログ掲載で1品当たり2万~2万5000点の販売をめざしている。
コープネットによると、天洋食品事件で冷凍食品の供給額は著しく落ち込んだが、共同購入など無店舗事業では8月時点でほぼ前年並みに回復している。しかし、これは品揃えを国産品主体にした結果、一品単価が上昇したためであり、数量ベースではいまだ水面下にある、という。
国産豚鶏牛肉を使った
鉄板焼ハンバーグ
開発した国産原料シリーズと、生産委託メーカーは次の通り。
①国産豚鶏牛肉を使った鉄板焼ハンバーグ・ガーリックソース入り(日東ベスト)
②国産野菜と国産豚肉を使った中華丼の具・しょうゆ味(大龍)
③国産鶏肉を使った和風から揚げ(味の素冷凍食品)
④国産野菜と国産豚肉を使った餃子(ニッキーフーズ)
⑤国産大豆の豆腐と国産豚鶏肉を使った豆腐ハンバーグ(日東ベスト)
⑥国産野菜と国産豚肉を使った春巻(アンゼンフーズ)
⑦国産豚肉を使った肉焼売(ニチレイフーズ)
⑧国産豚肉を使ったメンチカツ(ホソヤコーポレーション)