(社)日本缶詰協会がまとめた2007年の缶びん詰、レトルト食品生産動向によると、飲料缶を除いた一般食料缶詰の生産量は27万7000ｔ（3856万箱）で、前年対比97％と減少した。
調理･特殊缶が微増となった以外は、水産、果実、野菜、ジャム、食肉の各分野で減少。水産缶で増加したのはカニ、サバ、カツオ、イカ、赤貝、減少したのはマグロ、イワシ、サンマ、ホタテ貝だった。
水産缶詰は丸缶で前年比４％減の11万3000ｔ（1996万箱）。原油価格の高騰で漁獲コストが上昇していることに加え、マグロ類など漁獲量が大きく減少した魚種もあり、値上がりした原魚価格の影響を受けた。
コストアップの一部を販売価格に転嫁したり、販促費の削減など、取引条件を変更した品目もあるが、こうした商品は消費者が１回当たり購入する個数が減少したり、特売回数が大きく減ったりし、100円ショップ向けの供給も難しくなってきた。
生産量の前年対比はマグロ類89％（マグロ84％、カツオ112％）、サバ114％、イワシ87％、サンマ98％、サケ98％、カニ106％、イカ104％、ホタテ貝89％、赤貝107％、アサリ82％となっている。