マルハニチロの介護食品
素材そのままの見た目を実現
マルハニチロ食品は病院向けに新シリーズ「素材deソフト」を開発し、素材そのままの見た目で区分２（歯ぐきでつぶせる）の柔らかさを実現した。
「素材deソフト」は魚では世界初となる酵素を使用した技術により、素材そのものを柔らかく仕上げた。技術部が培ってきた技術を介護食へ応用し、開発を行ってきた。たん白質を酵素で分解すると苦味が発生することなど、課題は多かったが、一番苦労したのはコスト面。決して安くない酵素を使用することや、生産工程の多さにより、価格とのすり合わせが非常に難しかったという。
現在はサバ（国産）、サワラ（中国産）、スケトウダラ（ロシア産）の３種の品揃え。骨をていねいに取り除き、味と栄養は素材そのままに仕上げた。今後は魚種の充実と、魚だけに留まらず他の素材にも対応をめざす。
素材そのままの見た目を実現