島家時会長
日本介護食品協議会の島家時会長によると、介護食品の生産量は04年に2000tだったのが07年には2.5倍の5000tに増えている。同協議会の加盟企業を対象に調査した統計で、介護食品カテゴリーはまだまだ成長性を秘めた分野といえる。
介護食品は病院や福祉施設での利用が増えている。管理栄養士の仕事が多様になり、厨房業務を効率化するために簡便な冷凍介護食品の利用が増えているようだ。
金額ベースでは、加盟企業の生産規模は50億円。市場全体では100億円規模とみている。
「UDF(ユニバーサルデザインフード)をどこで購入したいか」というインターネット調査では、1位がスーパー、2位がドラッグストア、3位が通販という結果になった。今後は在宅介護の増加が予想されており、通販ルートが拡大していくと注目している。
また、UDFは歯科治療の患者にも使用されているなど、対象は必ずしも高齢者に限定されない。UDF本来の意味を考えれば「誰もがたべられる食事」であり、様々な可能性を秘めている。