ＪＡさが�◆宗宗岼頬�里ピラフ工場」
味わいある米飯の生産が特徴
伊万里工場の米飯ライン
ＪＡさがの伊万里ピラフ工場（佐賀県伊万里市）は味わいある米飯の生産を特徴とする。1984年に冷凍ピラフ工場として操業開始し、89年に第２ラインを立ち上げた。その後、第１ラインは食品工場に転換。当時の第２ラインは時間当り生産能力1.2ｔだったが、91年の第３ライン稼働で時間能力は佐賀と同じ1.8ｔに拡大。第２ラインは03年に撤去した。
原料から製品までの基本的な流れは、前号で紹介した佐賀ピラフ工場と同じだが、伊万里ピラフ工場の炊飯はスチーム方式。「炊いたごはんに油と調味液を噴霧して味付けるため、食べるとすぐに味わいが口に広がるのが特徴」（岩本敏彦副工場長）。ちなみに釜炊きは「じっくり噛んで味わうタイプ」と違いを説明する。
ここで生産するアクリフーズの冷凍米飯は、市販用「野沢菜ピラフ」と「高菜と野沢菜しらす」のアソート商品。また同社が市販用ドリアに使用するバターライスも伊万里ピラフ工場で作り、アクリフーズの群馬工場に供給している。業務用はえびピラフ、高菜ピラフなどを生産する。
佐賀工場、伊万里工場とも生産する冷凍米飯の六割弱がアクリフーズの商品。ＪＡさがが冷凍米飯事業をスタートした当時（雪印乳業の冷凍食品事業）からで、実に四半世紀にわたるパートナー関係。「互いに切磋琢磨する良い関係が築けている」（アクリフーズ）。
伊万里ピラフ工場の敷地面積は１万5835�屐�4790坪）、建物面積は4550�屐�1376坪）で、佐賀工場とほぼ同規模。時間当りの製造能力1.8ｔ、従業員61名はぴたりと一緒。
従業員が来訪者に明るく元気に挨拶する風土や、工場内で使用する道具の「定置定数管理」も見事に統一されているのは、山下氏が両工場長を兼務しているばかりではなさそう。