小杉直輝氏監修による「食品工場改善」
伊藤忠フレッシュの改善事例 −５−
まぐろブロックの柵取りラインは仕掛品ばかりだった
改善前のまぐろの柵取りラインは全てが分業だった。そのため仕掛品が多かった。
�，虜邏醗�はバンドソーでカットしたブロックをコンテナに入れ次工程に移動していた。
�△魯屮蹈奪�を１次カットしコンテナに入れる。この工程が常に先行していたので、コンテナは全て冷蔵庫に保管していた。それが仕掛品だという概念は全くなかった。25個のコンテナを使用していたため、冷蔵庫は仕掛品で常に満杯状態だった。
��は冷蔵庫から仕掛品を運搬して柵取り作業をし、製品はコンベアで梱包へ流していた。
常時３台のバンドソーで柵取り作業していたが、仕掛品がたまると５台の柵取り作業に切り替えていた。
流れが速くなる梱包作業に合わせ、作業員は常に５名必要だった。
バンドソーでカット
仕掛品の移動はコンテナ
仕掛品の横持ちが多い
箱詰め、計量、梱包も全て
分業だった
コンベアを外して改善した後のレイアウトは次の通り。
コンベアを外したバンドソーはどの方向に向けても作業できるようになった。コンテナで移動していた仕掛品は直接次工程に渡せるようになった。４年間で５回のレイアウト変更をすることができ、そのたびに効率を高めていった。
直近のレイアウトでは仕掛品０、コンテナの使用数も０、同時に違う製品を製造することも可能になった。以前は５台のバンドソーに５名の梱包作業員が必要だったが、６台のバンドソーを使っても３名の梱包作業者ですむように改善できた。
以前はカットした仕掛品を
コンテナで運んでいたが、
今では直接次工程に渡すこと
が出来、運搬のムダが減った
別のラインを合体させ
３台のはかりを１名で処理