福島工業、カーボンオフセット付インバーター冷蔵庫を発売

 福島工業はカーボンオフセット(CO2排出権)付きインバーター冷蔵庫を9月から期間限定で発売している。業務用厨房機器メーカーとしては初めて国連CDM事業(クリーン開発メカニズム)の排出権を取得したという。
 同社は対象となるインバーター制御冷蔵庫と同冷凍冷蔵庫を1台販売するごとに、冷蔵庫を5年間使用した際の排出量に相当する1.4tのCO2排出権を付与する。ユーザーは冷蔵庫を購入するだけで間接的にCO2削減活動に参加したことになる仕組み。
 同社が購入した排出権はインドの風力発電プロジェクト。排出権契約量は1000t。冷蔵庫の販売は来年3月末までだが、排出権がすべて引き当てられ次第終了する。
 対象となる高効率インバーター制御冷蔵庫はそれまでの冷蔵庫に比べ50%のCO2削減を可能にしているが、それでも排出されてしまうCO2をカーボンオフセットにより相殺し、実質的な環境負荷をゼロにする。