日清食品チルド、ミツカンと鍋専用麺・鍋つゆを共同開発

   鍋用生うどん(左)と寄せ鍋つゆ

 日清食品チルドMizkanは鍋専用のチルド麺と冷蔵タイプの鍋つゆを共同開発し、8月27日発売する。鍋つゆとチルド麺の併売率が高いことに加え、日清食品チルドはメインの昼食利用以外に、夕食シーンでチルド麺の利用を広げたい考え。
 チルド麺「麺の達人 〆まで美味しい 鍋用」は生うどん、生ラーメン、ちゃんぽん麺の3種類。いずれも2食入りで、参考小売価格は税別200円。うどんは下茹で不要で、そのまま鍋に投入できる。生ラーメンはコシが強く、伸びにくい熟成めんにした。ちゃんぽん麺は生麺に比べて水分含有量が低い蒸し麺にすることで、スープを吸収しやすくした。
 冷蔵の「〆まで美味しい鍋つゆ」シリーズは「寄せ鍋つゆ」、「キムチ鍋つゆ」、「ちゃんぽん鍋つゆ」の3種類。「レトルトタイプのように高温殺菌していないため、風味が豊か」(Mizkan)なのが特徴。参考小売価格はそれぞれ税別350円。チルド麺売場に収まるよう、濃縮タイプにしてパッケージを小型化した。賞味期間は12カ月と長い。
 Mizkanによると、昨年度下期の鍋つゆ市場は約319億円で、年々拡大している上、60%以上の家庭で「鍋の〆」を実施しており、中でも約80%の家庭がうどんやラーメンなどの麺類を選んでいることから、共同開発に至ったという。
 Mizkanの吉永智征社長兼CEOは「冷蔵タイプの鍋つゆは初めてだが、大きな設備投資はしていない。当社は納豆を手掛けているため冷蔵配送も問題ない」と語っている。