【目標２】５Ｓ標語応募率80％以上
５Ｓ活動のマンネリ防止のための催しとして、半期ごとに標語・ポスターの募集を実施した。旧工場時代は応募率が悪かった。これを何とかして高めたい。１人１件の応募があれば、なぜ５Ｓ活動をするかの目的が全従業員に理解されたと評価出来るからである。熱心な部署長は部下の標語の添削をしたり、アドバイスをしたりして、応募率を高める努力をしていた。同時にこれは、５Ｓの教育にも効果を上げていた。
また標語の内容も５Ｓ活動の理解度を高めるのに有効な指標であった。2005（平成17）年の入選作品であるが、その一部を紹介する。
最優秀賞 改善、実行、維持、継続、５Ｓの基本は、習慣化！
優秀賞 ５Ｓで維持する綺麗な職場、衛生管理の第一歩
優秀賞 ドライ化と、皆で進める５Ｓで、ケガ無し・チリ無し・カビも無し
佳作賞 片付けよう、誰もが解る、元の場所
佳作賞 ５Ｓの乱れは職場の乱れ、皆で気付き、皆で実行
入選作品は各部門ミーティングスペースに掲示し、唱和する習慣となった。
この５つの標語の中には、活動の中で理解させようとしていることが表現されており、見える化の方法としても有効であった。
習慣化は５Ｓ行動の最終到達レベルである。汚れは掃除し、汚さない行動を、落下物は拾い、落とさない行動を継続させて体で覚える。“あいさつ”や“報・連・相”は当たり前のように自然に出来る雰囲気を作るなどにより達成できる。
綺麗な職場と衛生管理の結びつき、難しいドライ化への意識、片付けと収納場所の表示の大切さ、５Ｓの職場への影響度などである。
上記の入賞作品には、賞金はもちろん参加賞も出したが、しかしまだ定着はせず、目標には達しなかったように思う。