水冷式チラーに新冷媒を採用、GWPは1以下

 荏原製作所の子会社、荏原冷熱システムは低GWP(地球温暖化係数)対応の新製品「水冷スクリューチラー モジュラッチRHSKW型」を9月発売する。

 冷媒に「R-1234yf」を採用した。GWPは1以下で、ODP(オゾン層破壊係数)がゼロと環境負荷は非常に小さい。フロン排出抑制法の適用を受けないため、冷媒ガスの漏えいに関する定期点検や点検・整備記録簿の作成が不要となり、管理作業の省力化も可能にする。

 主な機能などは導入実績の多い従来型の「スクリューモジュラーチラー RHSDW型」を引き継いでいる。特にモジュールタイプのコンパクト設計が特長で、20年前のターボ冷凍機に比べて設置面積を大幅に縮小でき、工場への搬出入も容易に行える。冷凍能力は140〜1120kW。最大8台まで連結できる。

 チラー水はカット野菜の洗浄殺菌やめん製造、豆腐の冷却など様々な食品工場で大量に使われる。導入から20年以上が過ぎ、更新時期を迎える機器も多い。同社はリプレースの需要獲得をめざす。

        新製品の「水冷スクリューチラー モジュラッチRHSKW型」