食物アレルゲン検査キット、「ごま」に対応

 日本ハム中央研究所は食物アレルゲン検査キットの新たな項目として、ごま検査キット「FASTKITエライザVer.IIIごま」を開発した。表示推奨品目に「ごま」が追加されたことに対応し、国内で初めて食品中のごまたん白質含有量を測定できる。

表示推奨品目追加に対応した

 「ごま」と「カシューナッツ」は過去に一定の頻度で健康被害の発生が確認されており、重篤なアレルギー症状を引き起こした事例もある。これらの結果を受け、2013年9月20日に特定原材料に準ずるものとして、新たに「ごま」と「カシューナッツ」が追加され、2014年8月31日までに表示することを求められている。
 特に「ごま」は、多種多様な食品に使用されているため、製造工程で予期せぬ混入を防ぐよう管理することが重要と考えられている。
 近年、食物アレルギー患者は増加傾向にあり、食品衛生法では、重篤なアレルギー症状を誘発する特定原材料7品目「卵」、「乳」、「小麦」、「そば」、「落花生」、「えび」、「かに」の表示を義務付けている。
 また、特定原材料に準ずるものとして、18品目の表示が推奨されてきた。これらの表示対象品目は過去のアレルギー患者の健康危害発生の程度、頻度を考慮し、追加や変更が行われている。