“水で切る” 冷凍ケーキを任意の形状にカット

 シービーエムは「ウォータージェット・カッティングマシン」を出展する。3000barの高圧で極細のノズルから切断用の水を噴射し、冷凍ケーキなどの製品を任意の形状にカットする装置。データ入力済みのカット形状は、大きさと形状を選択するだけの簡単操作で自動カットを行う。

ウォータージェット・カッティングマシン
“LC TOP CLEAN”

 水の速度は音速の2倍以上に達するため、製品が濡れることはほとんどないという。製品のカットは、ナイフ状グリッド(格子状)の専用トレーの上に乗せて機械にセットするだけ。機械の使用に関して特別な教育は、安全に関する教育以外必要としない。
 長方形や円、楕円などの主要な形状はすでにプログラムに組み込まれており、オペレーターは大きさと形状を選択するだけで自動的にカッティングプログラムが作成できる。また“蝶”の形のように外部からのスキャンデータを取り込み、カットすることもできる。
 スペインのメトロニクス・テクノロジー社製の機種。シービーエムは2年前にウォーターカット事業を開始し、以来、総代理店として日本のユーザーに紹介している。
 2年前から販売している“LC” モデルは国内の有名洋菓子店が導入した。処理が速く、正確な切断は手作業の代わりになる点を評価。また、工程の簡素化や新商品開発の可能性とともに、ケーキに「直線ではない、複雑な曲線」という付加価値を与えることで集客につなげている。
 この“LC” モデルを今年春リニューアル。FOOMAでは最新の2タイプを披露する。“LC TOP CLEAN”モデルは従来機種よりさらに洗浄を容易としたタイプで、冷凍ケーキなどのカットを実演する。“LX”モデルは廉価版で、従来機種より価格を抑えて導入しやすくした。

多彩な切断シャープ

新しい切り口も簡単に作れる