店舗の発注端末の機能を強化
セブン‐イレブン・ジャパンと日本電気は、全国のセブン‐イレブン約１万9600店舗に昨年度導入した発注端末(＝GOT、 Graphic Order Terminal)を活用した新機能を共同で開発し、７月本格導入した。
GOTは販売データ、商品情報、天候、イベント情報などが売場で確認でき、効率的な発注作業を支援する端末。今回導入した新機能は��GOTの内蔵カメラを活用して商品の陳列状況を店舗内で共有する機能��店舗業務や設備のマニュアルを検索できる教育ツールを提供する機能。これにより、店舗の発注精度と生産性の向上をめざす。
店舗での活用イメージ
具体的にはGOTカメラを活用して店舗内の商品陳列棚などの画像を店舗内で共有することで、従来メモや口頭で共有していた情報を、より具体的、正確に把握でき、発注業務での商品販売数などの仮説検証の精度向上を図る。
また、これまで紙で作成していたセブン‐イレブン店舗の運営に重要な従業員向けの教育・研修コンテンツや店舗マニュアルをデジタル化し、GOT画面上で確認できるようにすることで、情報更新や管理が容易になり、従業員が作業をしながら参照できるなど、店舗の生産性が向上する。
セブン‐イレブン・ジャパンでは今回の機能強化により、店内業務や従業員教育の効率向上を図ることで、加盟店の「働き方改革」につなげたい考え。将来的には本端末とAI・IoT技術を組み合わせることで、店舗設備管理との連携や従業員の習熟度管理、多言語化による外国人従業員への対応も検討する。