冷凍空調学会、公益社団法人移行へ準備

 (社)日本冷凍空調学会は来秋にも公益社団法人へ移行するための申請を行なうことを9月29日明らかにした。同学会は1930年(昭和5年)に社団法人の認可を受けているが、公益法人に関する法律の制定により正式には「特例民法法人」であり、今後4年強の間に「一般社団法人」か「公益社団法人」への移行手続きが必要となっている。
 同学会は2007年5月の常務理事会で検討作業を進めることを決定し、委員会を設置し新しい定款案を協議してきた。今年10月の理事会で新定款を審議し、来年5月の理事会・総会で承認を受けた後、公益認定の申請準備作業を進め、10月頃には正式申請する予定。
 公益社団法人となった場合、「対外的な信用度や税金面での優遇措置などメリットが大きい」(同学会)と判断した。
 一方、デメリットとしては公益認定委員会への毎年の報告が「従来の監督官庁への報告よりもやや煩雑になる」という。また、万一認定取り消しとなった場合は、公益財産の国等への寄付が義務付けられているが、「事業の遂行状況からみて、途中での認定取り消しはないと考えている」と捉えている。