花粉対策に「わさび」 
香り成分が症状を緩和

 金印グループは長年にわたる産学連携の研究から本わさびの香り成分「6-メチルチオヘキシルイソチオシアネート」に花粉症症状を緩和する作用があることをヒト臨床試験で実証している。今年も花粉の季節が近づくが、花粉症に悩む人たちに「朗報」になりそうだ。
 試験では過去2年以上花粉症と判断された被験者40名(うちブラセボ20名)に、鼻汁の症状がひどいと感じた時に6-メチルチオヘキシルイソチオシアネートを10秒間嗅がせ、1週間継続して各症状を記録した。
その結果、鼻かみ、鼻詰まりについて改善効果がみられた。
 また、花粉症と診断された被検者60名で1週間使用後のアンケート結果を5段階で評価し、Mann-Whitney U-testにより検定。6-メチルチオヘキシルイソチオシアネートを嗅がせた場合、低濃度および高濃度で鼻水に対して効果を感る結果になったという。