快適な買い物環境と省エネを同時実現
フクシマガリレイとトライアルカンパニーは快適な
空調環境と省エネを実現した（写真はイメージ）
フクシマガリレイ（旧福島工業、大阪市）とトライアルカンパニー（福岡市）は、ＡＩを活用したＰＭＶ（快適性評価指標）制御などによってスーパー店内の快適な空調環境と省エネを実現したことが高く評価され、2019年度省エネ大賞（省エネルギーセンター主催）の省エネ事例部門で経済産業大臣賞をこのほど受賞した。
食料品を扱う店舗のエネルギー使用量は冷凍・冷蔵ショーケースが店舗全体の５割以上を占める。そのため、生鮮食品や冷凍食品の売場では買い物客から「店内が寒い」という声が多くあがるという。
そこで、冷凍冷蔵空調メーカーのフクシマと全国でスーパー246店舗を展開するトライアルが店舗の快適性と省エネ推進という相反する課題に挑戦し、効果をあげた。
具体的には�ゞ�調の吹き出しやショーケースの配置の見直しとゾーン分けで温湿度を管理したほか、�⇔篥爛轡隋璽院璽垢竜の�最適化設計、��ＰＭＶによる空調制御、�の篥猯簑�機、エアコン、換気、デシカント（除湿）などのトータルエネルギーをＡＩ制御で最小化するＥＭＳ（エネルギーマネジメントシステム）の導入などに取り組んだ。ＰＭＶは温湿度や室内の輻射温度、気流、人間の活動量と着衣量などの指標のことで、これをＡＩで解析して空調を制御することで快適な環境と省エネを実現できる。
この結果、広さ3000�屬療絞泙任禄祥茲鉾罎戮�16.1％の省電力と、電気使用契約の基本料金に影響する電力デマンドの９％削減を達成した。
今回の取り組みは東京ビッグサイトで１月29〜31日開催される「ＥＮＥＸ2020 第44回地球環境とエネルギーの調和展」に展示される。