太陽光発電本格稼働、年売電収入4500万円見込む

 佐藤食品工業は東港工場(新潟県)と佐賀工場(佐賀県)の屋根に設置した太陽光パネルを使った発電事業を本格的に始めた。再生可能エネルギーの固定価格買取制度を活用し、発電した電力はすべて電力会社に売却する。

東港工場の太陽光発電パネル

 3月末から試験的に発電事業を進めてきた。これまでの初動運転期間(約4カ月間)が順調に推移したため、真夏の需要期を迎えて本格稼働する。
 年間の売電金額は2工場分で約4500万円と予想。売電による収入は、電力不足から懸念される電気料金のコストアップ削減にも寄与できると期待している。
 同社は2009年11月に「新エネルギー等事業者支援対策事業」に基づいて、東港工場に自家消費を目的として太陽光発電設備を設置。2011年2月には、新発田工場(新潟県)にDME燃料ボイラ設備(ジメチルエーテルという環境にやさしい燃料を使用したボイラ)を導入するなど、地球環境に配慮した取り組みを進めている。