小型充てん機の問い合せがコロナ前の2倍に

 小型充てん機で国内シェアトップのナオミ(大阪府箕面市、川田隆司社長)は小型充てん機の問い合わせ件数がコロナ前に比べて2倍に増えているとして、家庭用電子レンジサイズのパズル充てん機「RD703」の提案を強化している。

 新型コロナの影響で飲食店の通販・テイクアウト需要が高まっているが、アルバイトやパートを減らした飲食店は少なくない。充てん機を使って生産ペースを維持したいというニーズが背景にあるとみられる。

 店の規模はチェーンから個店まで多岐にわたり、特にカレーやミートソース、スープなどを取り扱う店からの問い合わせが目立つという。

  パズル充てん機を使ってミートソースを袋に充てんする様子

1台で液体・粘体・粉体にマルチ対応

 パズル充てん機「RD307」は専用ヘッドを交換するだけで、液体・粘体・粉体の食品を充てんできる。特許取得済み。

 納期は一般的な充てん機が1〜2カ月かかるのに対し、同社は最短で2週間とスピーディ。宅配便で送付できる小型サイズのため、配送コストが抑えられ、電気工事不要ですぐに使えることもポイント。部品はすべて国産を使っており、コロナで供給が滞る心配は少なく、製造やメンテナンスへの影響はほとんどない。

 コロナ感染を避けるため、対面での試運転を希望しない場合は、充てん物のサンプルを送ってもらい、テストを済ませてから納品している。また、希望に応じて使い方をリモートで説明することで、訪問回数を通常時の3回から1回に削減している。

 コロナで飲食店の経営環境は一変した。同社は店内飲食以外に活路を見出そうとする飲食店のバックアップを続ける。

ワンタッチでヘッド部を交換することで液体・粘体・粉体に
対応するパズル充てん機「RD703」、本体の外形寸法は
幅341mm×奥行421mm×高さ226mm