増田理事長
昨年は夏場に新型コロナのオミクロン株による第7波が到来し感染者数が過去最多を記録したが、徐々にこれが沈静化するに伴い、ようやく政府は10月から段階的に行動制限を緩和して国民の日常生活への回帰を図るとともに、水際対策を緩和して海外との往来を再開した。全国旅行支援キャンペーンをはじめとする消費刺激策が効果を発揮すれば、消費マインドの回復により徐々に景気が上向いていくと期待している。
一方、円安状況の継続による食料品・エネルギー価格の高騰の影響で、9月には消費者物価指数が31年ぶりに3%上昇するなど、我が国においてもインフレ傾向の強まりが顕著となってきた。急速なインフレ進行が、アフターコロナの景気回復に水を差すようなことにならないかと危惧している。
昨年度当会は創立60周年の節目の年を迎えることができた。永きにわたりご支援・ご協力をいただいた関係者に厚く御礼申しあげる。
新型コロナ禍もあって盛大な祝賀会の開催は控えたが、創立60周年記念キャッチコピーの募集や創立60周年記念サイトの公開などの記念事業を実施した。「挑戦が未来をつくる」のキャッチフレーズのもと、会員一同心を一つにして次の70周年へ向け新たなチャレンジを続けていく。
今年は、当会が主催する2023モバックショウを、幕張メッセ国際展示場の4ホールから8ホールを使用して、2月28日から3月3日までの4日間の日程で開催する。
今回は、「考えよう!地球の未来と食の未来」を開催テーマに、持続可能な食の未来への取り組み、創意工夫にあふれる新製品や新技術などを館内一杯に展示し、製パン製菓業界にとって有益な提案を行う。また、コンクールや各種デモンストレーションなどの実感体験型のイベントコーナーや経営に役立つセミナー企画などの併催行事も充実させ、さらなる内容の充実に努める。
ぜひ、2023モバックショウに来場いただき、活発な商談と業界交流の場として有効に活用していただきたい。