宮城峡蒸溜所内にビジターセンターをオープン

 アサヒビールのウイスキー製造子会社ニッカウヰスキーは、仙台工場宮城峡蒸溜所内の見学施設「ビジターセンター」を新設し、3月27日オープンした。
 ウイスキーの製造や宮城峡蒸溜所の特長、ニッカウヰスキーの歴史などを展示する見学施設。コンセプトは「体験できる深く知る」。

      センター外観

 エントランスホールには実際に蒸溜に使用していたウイスキー単式蒸溜器(ポットスチル)を展示し、ウイスキー蒸溜所ならではの空間を演出している。通常は床下に埋められているポットスチルの下部も見ることができる。壁面には創業者・竹鶴政孝のウイスキーに対する想いを表した言葉や、宮城峡の四季折々の自然風景を映写し、見学の期待が高まる展示空間とした。
 シアターでは「ビジターセンター」新設にあたり、新たに制作した「宮城峡物語」と題した約6分の映像を放映する。ニッカウヰスキー第2蒸溜所・宮城峡蒸溜所の建設によって、竹鶴政孝のウイスキーづくりへの夢が結実し、現在、そして未来へとつながっているというストーリー。
 常設展示コーナーは、「ニッカの蒸溜所」、「宮城峡蒸溜所のウイスキーができるまで」、「樽の効用」、「カフェグレーンウイスキー」、「ブレンド」、「ニッカウヰスキーの歴史」、「企画展示コーナー」の7つのパートに分かれ、ウイスキーにまつわる様々な展示をしている。
 セミナールームでは講師の解説を聞きながら、ウイスキーのテイスティングができるプログラムを実施。宮城峡蒸溜所でつくられるタイプの違うモルトウイスキー3種とカフェ式連続式蒸溜機で蒸溜したグレーンウイスキー1種を試飲できる。各回の定員は24名で、所要時間は約80分。土・日曜日、祝日に各日2回実施する。受講料は税込1000円で、4月下旬から。ホームページから事前予約が必要。

 ニッカウヰスキー 仙台工場宮城峡蒸溜所は宮城県仙台市青葉区ニッカ1番地。JR仙山線作並駅下車、徒歩で約25分。バスは仙台駅前から作並温泉行「ニッカ橋」で下車、徒歩約5分。見学時間は9:00〜11:30と12:30〜15:30。一般見学は無料。