省エネ・環境配慮型店舗を国交省評価

 ファーストキッチンは6月にリニューアルした「ファーストキッチン平塚店」(神奈川県平塚市)の改装に際し、CO2削減などに寄与するオール電化・オールLED照明化など、徹底した省エネ化に取り組んだ。その成果が認められ、国土交通省が推進する「2010年度(第1回)建築物省エネ改修推進事業」にこのほど認可された。
 改修にあたり、厨房設備から客席の冷暖房に至るまでの店内オール電化をはじめ、徹底した省エネ化・環境に配慮した店舗リニューアルに取り組んだ。空気の熱で湯を沸かし、冷媒にフロンを使用しない電気給湯機「エコキュート」や、夜間電力を利用して氷や温水を蓄熱槽に蓄え、昼間の冷暖房に役立てる氷蓄熱式空調システム「エコ・アイス」を導入。また店内の全ての照明は、長寿命、低消費電力、さらに有害な水銀を使用しないLED照明を採用。店内への日射をカットし空調効率をアップさせるため、窓ガラスには遮熱フィルムを貼付けた。
 これらの結果、同店は従来店に比べ電気使用量とCO2排出量を約二割削減し、省エネ率25%を達成。この度、その成果が認められ、「建築物省エネ改修推進事業』の認可を受けた。「さらなる可能性の開拓へ向けて、社の理念である“FFの新しい価値を創造し都市生活者のニーズに応え地域社会に貢献する” ビジネスモデルの再構築と店舗スタイルの一層のブラッシュアップに取り組む」(同社)としている。

 「建築物省エネ改修推進事業」は建築物ストックの省エネルギー改修事業を国土交通省が広く民間事業者等から公募し、整備費等の一部を補助することにより省エネルギー改修の推進を図るのが目的。躯体(外皮)の断熱改修を行うものであること、建物全体で概ね10%以上の省エネ効果があること等の用件を満たしていることを条件に、認可を受ける事ができる。