課題解決型の提案
「ベテランが辞めたらどうしよう」、「クレームが怖い」に答え

 イシダは食品製造現場のあらゆる課題を解決するという視点で、機器を紹介する。テーマは「はかりしれない技術を、世界へ」。5つのソリューション別提案は次の通り。

 『クレームが怖い』という課題に対しては「安全・安心が第一」を掲げる品質・衛生管理機器として、異物の高感度検出が可能なX線異物検出装置「IXシリーズ」、ウェイトチェッカー「DACSシリーズ」の豊富なラインナップを展示する。
 さらに、データ収集・遠隔監視ソフトウェア「i‐STATION LINK2」を活用することで、接続した計量機・包装機・検査機器の全生産データを保存でき、安心して出荷できることもアピールする。
 電解次亜水生成機「i−CLシリーズ」は、食材の殺菌や調理器具の除菌だけでなく、食中毒ウイルスにも効果を発揮する。
 塩水を電気分解して次亜塩素酸ナトリウムを生成する方式で、原料は塩と水のため人・食材・環境にやさしい。
 『ベテランオペレータが辞めたらどうしよう』という課題に対しては、同社製品の中でも操作性の高い機器を紹介する。
 縦ピロー包装機「ASTRO−Sシリーズ」は予めセットした予約番号を呼び出すだけで、フィルムロールセンター位置を自動で調整し、印字位置やセンサー位置を自動セットするので、誰でもすぐに運転できる。

  CCW−RVシリーズ

 組合せ計量機「CCW−RVシリーズ」は、自動設定機能を搭載しているので、面倒な調整が不要。さらに、タブレット端末から商品供給量の調整や、集計画面の確認が可能。架台上で計量機の状態を見ながら調整したい時に便利。1台のタブレット端末から複数台のCCW−RV機を操作できる。
 『人件費を減らしたい』という課題に対しては、生産ラインをシステム化し、ライン管理も機械に任せて人件費削減を目指すトータルシステムを紹介する。「予約交信機能」を使えば、一つの操作で連動した全ての機器の予約変更が可能。生産商品の切替時間を短縮し、人的ミスを防ぐ。
 また、同社の最高技術を駆使した高速計量包装として、最高140回/分の包装が可能な縦ピロー包装機「ATLASシリーズ」の超高速包装を実演する。
 『ランニングコストがかかりすぎ』という課題に対しては、IXシリーズの「オートパワーセーブ」を紹介する。この機能は、ラインに検査物が流れていない時、自動的にX線出力をセーブし、省エネ対応だけでなく、ラインセンサの寿命を延ばせるという特徴をもつ。
 その他、従来機に比べて消費電力が62%削減できるコンピュータスケール「CCW−RV」を提案する。
 『ヒット商品を作りたい』という課題に対しては、トレーシーラー「QXシリーズ」を紹介する。トレー内の空気を商品の特性に合わせたガスに置き換えることで、品質保持期限の延長を実現する。販売エリアの拡大や、廃棄ロスの最少化、人工保存料の削減も図ることができる。
 出展社プレゼンセミナーにも参加し、12日午後1時30分から、デュアルエナジーセンサーを搭載した「X線異物検出装置」について発表する。