平井カンパニーは多店舗チェーンストアの現場責任者やセンター長を対象とした「生鮮プロセスセンター」研究セミナーを都内で26日開催した。
センター長など30名近くが参加した
平井正生社長は「SMやGMSの多くは店舗人員の確保や店舗の収益低下に苦慮しているため、昨今再び“プロセスセンター(PC)”が注目を集めている。PCを活用するメリットは大きく、店舗での商品化作業をPCに集約することでローコスト化を進めることができる」と開催の主旨を説明した。
コンサルタントの金治達雄氏が「作業測定ツールによる精肉センターの生産性改善法」と題して講演した。「体を動かすだけ、一歩動くだけで生産性は落ちる」(金治氏)とし、生産性測定革命であるシステム「仕事測る君」による徹底的なデータ分析で問題を明確化し、動線や段取りなど作業改善方法を伝授した。
金治氏の講演内容は以下の通り。
「センターの役割とは、1つは売場効率を高めること。量がまとまるので専門機を導入でき、原料ロスも少なくでき、専門家を配置できる。
分業化により経験が少なくても良い商品ができ、検品体制が容易なので品質が安置し、ロスも減る。衛生管理投資もしやすく、鮮度や衛生も向上する。
人件費も分業化と機械化、パート化で安くできる。生産性改善の可能性を判定するため、測定システム“無駄測る君”や“仕事測る君”を開発した。誰が今何をしているかを時刻ごとに登録すると、測定時間内の工程(個人)別作業時間を捉えることができる。その間の生産数量を登録すると、工程別生産性や工程別労務単価を割り出せる。
改善に悩んでいるセンターは現状を“見える化”できていないことが多く、測定システムを有効に活用してもらいたい」。