ビューラー(横浜市、マックス・クリンゲル社長)は光学式色彩選別機「Sortex A(ソーテックスA)」シリーズに2機種を追加する。これまでの蛍光灯に代えて広帯域LED光源を初めて採用し、極めて微妙な色合い、濃淡、形状の違いを識別するほか、従来の形状認識技術により、同じ色の茎や異物なども除去するという。出荷開始は9月を予定している。
Sortex A Multivision
(ソ−テックスA マルチビジョン)
色彩選別機は穀物、ナッツ、コーヒー豆、プラスチック、冷凍野菜などの色、形状、大きさを識別し、不良品をエアーで吹き飛ばして除去する装置。
発売するのは「Sortex A Multivision(マルチビジョン)」と「Sortex A Colorvition(カラービジョン)」。
マルチビジョンは可視光マルチビジョンカメラ(多色解析)により、良品・不良品の色の差異を検出し、識別する。カラービジョンは可視光バイクロマティックカメラ(2色解析)により、良品・不良品の色の差異を識別・選別する。
いずれの機種も、広域帯LED光源を採用したことで長期間にわたる高い選別精度を確保できるようになった。従来機種と同様、複数の波長を用いて難しい色合いや濃淡の違いを識別する「InGaAs」技術により、幅広い範囲の異物を検出することができる。光学部品を取り付ける部位は防塵設計とし、メンテナンスを容易にしている。