日冷倉協、伊藤新会長「コスト増に対処を」

　(一社)日本冷蔵倉庫協会は総会を都内で３日開催した。新会長にマルハニチロホールディングス副社長（マルハニチロ水産社長）の伊藤滋氏、副会長は次の８名が就任した。（※は新任）
　▽河合弘吉河合製氷冷蔵社長▽西願廣行フリゴ社長▽河添誠吾マルハニチロ物流社長▽吉野廣治東洋水産専務▽諌山忠則日水物流社長（※）▽岩渕文雄横浜冷凍常務（※）▽松田浩ニチレイロジグループ本社社長（※）▽吉川光太郎東京水産ターミナル社長（※）

伊藤新会長（右）と村井前会長

　伊藤新会長は「協会発足から40周年という節目に会長に就いた。大きな責任とやりがいを感じる。水産・食品業界の第一線で働いてきた知識と経験を生かし、皆様に期待される会長として頑張りたい」と就任にあたり挨拶。冷蔵倉庫業界が直面する問題として①経年化②冷媒③安心安全への対策④電気料金値上げによるコストアップなどを挙げ、「課題は枚挙にいとまがないほど多いが、組織で取り組むべき問題は私の在任中に、会員に評価して頂ける成果を上げたい」と意欲を示した。
　喫緊の課題は「電気料金値上げによるコスト増」と語り、「業界各社は消費電力の“見える化”、最適化を図り、あらゆる面で業務を効率化し、その上で荷主に保管料改定の理解を得ることが必要」と強調。さらに「当協会は会員企業約700社。大都市や地方都市、規模の大小など、様々な立場の会員が所属し、活動する組織だが、全体最適の追求を基本に会員の皆様にいかに貢献するかを図るのが協会の役割、任務だと考えている」と語った。
　懇親会には国交省の杉田伸樹政策統括官も駆けつけた。乾杯の発声は前副会長の吉川俊雄横浜冷凍社長が務めた。中締めは河合副会長。