食品工場の容器洗浄機でシェアトップのクレオ(東京都中央区)は千葉の幕張メッセで1月20〜22日に開催される「化粧品開発展」に初出展する。食品工場と同じように化粧品の製造現場でも器具洗浄の作業負担は大きく、器具専用の洗浄機や洗浄剤を出品して用途開発の可能性を探る。
器具・部品専用洗浄機「かがやき」のほか、洗浄機用洗浄剤「サニタス ビューティクリーン」、手洗い用洗浄剤「サニタス ビューティーフォーム」などを展示する。
「かがやき」はおにぎり成型部品の洗浄に最適で、近年はコンビニベンダーや食品メーカーなどに導入が広がっている。機械内部の上下側面にノズルを配置しているほか、成型部品を置くラックを回転させることで洗浄ムラをなくす。「これまでは部品を手洗いしていたが、人手不足を背景に自動化を進めるユーザーが増えている」(担当者)という。
洗浄剤の「サニタス」シリーズは大手洗剤メーカーと共同開発している。洗浄機の洗浄効果をアップさせるほか、手洗い用は少しの力でも汚れを簡単に落とすことができ、作業負担を軽減する。
今回の出展はマーケットリサーチが主な目的。まずは既存の洗浄機を提案して化粧品市場のニーズを探り、新領域への本格進出につなげる。新製品の開発も視野に入れているという。
化粧品の製造に使われる器具と部品