ハマネツは店舗や工場向けの調理排気脱臭システム、オゾン水生成装置、オゾンガス消毒・殺菌システム、排水処理システムなどを出展し、生産現場の衛生環境を向上するソリューションを紹介する。
ハイキクリーンの6000㎥/hタイプ2基を導入した惣菜工場
主力製品「ハイキクリーン」は水ミストとオゾンの力で排気中の臭気と油分を除去する調理排気脱臭システム。オゾン機器メーカーである同社が得意とする本格的なオゾン発生器を標準装備している。
屋外設置で既存の施設にも容易に設置できる。脱臭には光触媒や活性炭を使うシステムなどが他にあるが、この場合フィルターを組み込む必要があり、比較的大きな装置になるケースが多い。しかし、「ハイキクリーン」はフィルターを使う装置に比べてコンパクトに済み、価格も抑えられる。従来型のようにダクトを屋上まで施工する必要もない。
菓子工場や惣菜工場、冷凍ハンバーグ工場、香辛料工場など導入実績は幅広く、脱臭効率は90%近くと高い効果をあげている。FOOMA会場では処理風量2000㎥/hタイプの実機を展示するが、このほか3000㎥/h、4000㎥/h、6000㎥/hなど大容量タイプを取り揃えている。
「ハンバーグやカレーのチェーン店、ファミレス、持ち帰りの弁当店などの店舗向けを中心に導入が進んでいたが、近年は食品工場など大きな施設にも引き合いが増えている。しかし、本格展開はこれから。店舗向けはもちろん、今後はより工場向けに提案していきたい」と意気込む。
同社は1962年設立。浄化槽の研究開発は長く、設立間もなく無臭トイレの自社開発に乗り出し、生産体制を確立した。現在、屋外トイレユニットの製造は国内で高いシェアを誇る。排水処理システムも得意としている。
その排水処理技術から生まれた同社のオゾン関連商品は環境事業部が担っている。オゾンを活かした“脱臭”と“殺菌”がコンセプト。事業の拡大を図るため、環境事業部の関東拠点を横浜から都内に昨年移転するなど、新たなビジネス展開に注力している。