特殊冷凍の惣菜店が開店、「冷凍はおいしい」を広める

 「特殊冷凍技術」による冷凍加工のソリューション事業を展開するデイブレイク(東京都品川区、木下昌之社長)は、今年3月に発足した次世代冷凍ビジネス研究会「デイブレイクファミリー会」の会員企業が特殊冷凍に特化した惣菜店を島根県出雲市にオープンしたと発表した。ファミリー会の会員が手がけた特殊冷凍の惣菜を集め、「冷凍だからおいしい」というイメージを消費者に広げて市場を盛り上げる。

 惣菜店の「De &(ディーアンド)」は5月26日オープンした。島根県出雲市や雲南市を中心に弁当や会席料理、オードブルを配達する仕出し料理専門店の「おいしさ工房 ふるかわ」(出雲市)が運営する。同社は昭和10年に創業し、惣菜事業・飲食事業を経て、仕出し料理店へと発展してきた。

        島根県出雲市にこのほどオープンした惣菜店の「De &」

 コロナ禍の影響を受けて2020年10月からは惣菜・弁当の店頭販売を行ってきたが、地元住民に好評だったため、「De &」の開店に踏み切った。

 店内では「からだに優しい」がコンセプトの手作り惣菜のほか、同社の定番人気商品「昔ながらのポテコロ」、ファミリー会員が手がけた、「ヒラメ餃子」や完熟桃のシャーベット「ももふる」などを販売している。

 いずれもデイブレイクが提供する特殊冷凍機で急速凍結した逸品。「地産地消と地産他消が共存するこれまでにない惣菜店をめざす」としている。

 デイブレイクのファミリー会には水産加工や卸、外食など約50社が集う。特殊冷凍機を活用して冷凍の価値を高めた商品開発の事例やアイデアを共有しながら次世代冷凍ビジネスの研究開発を進めている。

        特殊冷凍技術を使った様々な冷凍惣菜を取り扱っている