味の素は子会社のインドネシア味の素社で約9億円を投じ、インドネシア・ジャワ島西部カラワン工業団地のカラワン工場内に液体調味料「SAORIR」(サオリ)の専用工場を新設する。生産能力は現在の2倍強となり、急成長を続けているインドネシアの液体調味料市場に対応する。2014年6月完工を予定している
「SAORIR」はインドネシア国内の委託工場とジャワ島東部のモジョケルト工場で生産しているが、カラワン工場内に集約し、効率よく安定的に供給できる生産体制を構築する。
カラワン工場内には、すでに約35億円を投じて2012年12月に稼働した風味調味料「Masako」の工場があり、それに続く増産対応となる。販売構成比の5割を占めるインドネシア西部への供給拠点として、また中東・北アフリカなどのイスラム圏への供給基地として同工場を位置付ける。
インドネシア経済は人口増加(約2.4億人、2012年)と内需拡大により堅調に拡大している。同社は1969年から調味料などを製造・販売し、インドネシアでの事業展開は40年以上の歴史がある。同社グループでの主力地域であるアジアの中心的役割を果たしている。