折り畳みスライサー専用、自動盛付け機を開発
食品機械メーカーの日本キャリア工業（愛媛県松山市、三谷卓社長）はロングセラー機のベンディング（折り畳み）スライサー「ＡＺ-341」専用のトレー自動盛付け機「ＡＺ-341＋Ｐ」をこのほど開発した。すでに稼働中のＡＺ-341に現地改造で後付けできるなど導入ハードルを下げた。正式発売は2021年１月を予定している。
ＡＺ-341はチルド温度帯の原料肉２本を左右同時にスライスして自動で折り畳み、鱗列（ずらし重ね）して流すことができるが、トレーへの盛付けはこれまで手作業で行う必要があった。トレー盛付けまで全自動化したことで、生産性や衛生面向上に加え、省人化対策に効果を発揮する。
スライス肉をトレーに自動で盛り付けている様子
主な特徴としては�。吋僖奪�中のスライス枚数をコントロールして重量のバラツキを抑える（一列制御）ほか、��画像センサーを使って盛付け位置を制御する、��自動盛付けと手盛り作業の兼用も可能にした。トレーの供給能力は１分間あたり24パック。
同社はミンチ肉自動盛り付け機「ミンスパッカー（ＭＰ-117）」や、こま切れ肉自動盛り付けスライサー「ミートパッカー（ＫＰ-150）」などトレー自動盛付け機能を持った製品を販売しており、今回の新製品には先行機種の開発で培った技術やノウハウを詰め込んだ。盛付けのデモンストレーションは同社ＨＰのユーチューブ動画で公開している。
スーパーのプロセスセンターなどでは今後も自動化の需要が底堅いとみられ、同社は人手不足対策に貢献したいとしている。
ベンディングスライサー「ＡＺ-341」用自動盛り付け機「ＡＺ-341＋Ｐ」（型式ＰＺ１-200）