新進気鋭のロボットベンチャーと業務提携
大和ハウスグループ企業で物流システム開発の�螢侫譟璽爛錙璽�ス（東京都港区、秋葉淳一社長）は、産業用ロボットを自動で動かす「知能コントローラ」を開発する�蝪唯妝複稗�（東京都江東区、滝野一征ＣＥＯ）と業務提携したと８月28日発表した。
大和ハウス工業が９月３日に開催するＷＥＢセミナーに両社の社長が出席し、今回の提携内容についても説明する。次世代型ロジスティクスの分野で名高い新進企業との連携に業界の注目が集まる。
知能化したロボットにＷＣＳを組み込む
今回の事業提携では、産業用ロボットを使った倉庫の自動化ソリューション事業を共同で進める。具体的にはＭＵＪＩＮが販売する「知能パレタイズ（積み付け）ロボット＋ＡＧＶ自動化ソリューションパッケージ」に組み込むＷＣＳ（倉庫制御システム）をフレームワークスがＯＥＭ供給する。
ＭＵＪＩＮはモーションプランニング（動作計画技術）ＡＩ搭載の「知能ロボットコントローラー」を世界で初めて開発した。ティーチング（プログラミング）を必要とせず、ロボット自身に動作を考えさせ、高度に知能化することができる。コントローラは汎用性があり、どのメーカーのロボットにも使える。
今回の「知能ロボットコントローラ」を使った自動化ソリューションでは知能パレタイズロボットと複数のＡＧＶ（無人搬送車）を組み合わせ、従来は技術的に不可能だった積み付け工程の自動化を実現する。
ＡＧＶが出荷ケースを積載したパレットを保管エリアから出荷エリアまで搬送し、知能ロボットがオーダーデータから積み付けパターンをパレットやカゴ車、カートラックごとに作成して積み付ける。作業完了後に自動排出したり、空荷のパレットやカゴ車を自動でセットしたりすることもできる。
「知能パレタイズロボット＋ＡＧＶ自動化ソリューションパッケージ」のイメージ
1300名超が参加したセミナーの第２回開催
フレームワークスが提供するＷＣＳは 「Connected Warehouse（コネクテッドウェアハウス）」をうたう。マテリアル駆動というコンセプトのもと開発した基盤ソフトウェアで「物流におけるモノ（マテリアル）に焦点をあて、その状態に応じたタスク（作業）を整理することで機能を実装していく」（フレームワークス）。
作業を前提に機能を作り込む従来型のソフトウェアと比較して、自動化設備を導入しやすくなり、ロボットの種類やライン数の変更、業務プロセスの変更にも容易に対応できるという。
大和ハウス工業は、今回の事業提携の内容をＷＥＢセミナーで発表する。「2020物流ロボット最新事例とマルチテナント型物流センターにおけるこれからの自動化戦略」と題して９月３日の16〜17時開催する。
同社の浦川竜哉取締役常務執行役員建築事業担当、フレームワークスの秋葉社長、ＭＵＪＩＮの滝野ＣＥＯが自動化の現状やトレンド、課題について議論する。
ＷＥＢセミナーは２回目。第１回を６月に実施したときは1300名以上が参加した。今回も人気が予想される。