カゴメ総合研究所はリコピンが日焼けの症状の１つである紅班と肥厚を抑制する効果を持ち、さらにビタミンＥと組み合わせて摂取することで、その効果が高まることを明らかにした。
　リコピンを蓄積すると皮膚に蓄積することが確認されているが、今回の結果は紫外線によって生じる紅班に対してリコピンとビタミンＥの組み合わせによる予防効果が期待できることを明らかにしたもの。リコピンは皮膚が固くなると表皮の肥厚に対しても抑制効果を示すことが明らかとなり、このため継続的にリコピンを摂取することは日焼けやそれに伴う肌への悪い影響を予防する効果が期待できる。
　紅班は日焼け症状の１つで、紫外線を浴びた皮膚の内部で活性酵素が生成することが原因であり、日焼けが赤くなればなるほど内部は傷ついて、長年繰り返すことで皮膚は元通りにならず、シミやシワという症状が現れる。
　リコピンは活性酵素を消去する力があり、皮膚に蓄積することから皮膚を守る効果が期待される。これまでもトマトペーストを摂取した人で紅班の形成が抑制されたケースも報告されているという。