無制限に商品名を認識できる新音声認識システム
バーコードのない野菜・生鮮食品のピッキングで威力

 シーネットは無制限に商品名を認識できる物流向け音声認識システム「ci.Himalayas/voice/ex」を開発した。これまでの音声認識システムは商品名などの認識には適さなかったが、新システムは「北海道 ○○農園産 じゃがいも ホッカイバレイショ」などという長い商品名でも認識できる。通常使われている20〜30文字の商品名は簡単に認識でき、商品名称数は無制限に登録できる。

長い商品名の認識が可能、バーコードの貼付が
難しい野菜や生鮮食品のピッキングに有効

 従来機種と比較して、日本語の認識率が著しく向上したため、幅広い現場向けに音声による自動認識の自由度が拡大した。
 従来の音声認識システムは「はい」、「いいえ」などの単語や、3桁前後の「ぜろ」から「きゅう」までの連続数字のみ識別していたが、「北海道 ○○農園産 じゃがいも ホッカイバレイショ」などという長い商品名の認識が可能となり、バーコードの貼付が難しい野菜や生鮮食品、通販商材、業務用商材などのシステム管理が容易となった。
 また、「ひゃくじゅういち」や「2ケース15バラ」などの位取りや単位入力ができ、従来の「111」を「いちいちいち」と言わせる入力方法ではなく、「ひゃくじゅういち」とより自然な音声入力が可能となった。
 指示音声はこれまでの機械音とは違い、人の声に近く、男性声と女性声の選択もできる。
 これまでの外国産システムにはない、日本人に使いやすい機能を備えたことで、作業員の負担を軽減し、さらなる作業効率化が期待できる。
 同社は音声認識システムを体験できる専用のショールームを開設しており、ショールーム見学を随時受け付けている。