包装機の大手、大森機械工業は５番目の工場「さくら工房」をこのほど竣工した。エコロジーでクリーン、災害対策に優れた工場。埼玉県越谷市の本社工場の道路を挟んだ隣接地（土地3800�屐砲亡粟�した。本社工場は食品包装主体、さくら工房は薬品包装を主体とする。
さくら工房は越谷市南越谷２-８-15。４階建て、延べ床面積7600�屐�１階は組立準備室・組立エリア・資材検収室、２階は部品倉庫・製造部事務所、３階は組立エリア・恒温組立室（クリーンルーム対応）・研究開発室、４階は設計室・大ホール・商談室・打ち合わせコーナーで構成。
屋上敷地の約15％を緑地化し、ヒートアイランド対策・断熱性を向上させた。本社を挟む道路沿いに桜の木を約20本植えた。「やがて春には本社側の桜と一緒に咲き誇り、桜のアーチが完成する」（同社）という。
エコロジー対応として、消費電力が削減できるＬＥＤ照明を採用。環境負荷低減のため高効率冷温空調設備を導入した。屋上の緑地化もその一環。
セキュリティやＩＴ強化策として、カードキーによる入室管理システムを採用。機密情報などを扱う設計室などへの入室を規制する。全館無線ＬＡＮ対応。
工場内のクリーンな環境を維持するため、加工室を個室化して粉塵の飛散を防止。入出荷時の機械の粉塵をクリーンアップする前室も設置している。
制震設備として油圧ダンパーシステムを採用し、建物の揺れを低減させる構造。万が一の場合、ライフライン復旧までの非常食などの備蓄倉庫を完備した。停電対策として、非常用電源も設置している。