千葉本社工場を増設、粉体調味料を増産へ

 日本食研は千葉本社工場(千葉県印旛郡栄町)敷地内に、から揚げ粉や天ぷら粉などの粉体ブレンド調味料を製造する工場を増設した。生産能力1万7000t/年、投資総額45億円。省エネなど環境に配慮した工場。2月から本稼働している。

新設した千葉粉体工場

 大ロットから小ロット、多品種生産に対応できる設備、システムを導入。特に近年需要が増えている500g以下の小容量の生産ラインを拡充し、また、これまで10kgまでしか対応していなかった生産ラインを20kgまで対応できるよう、新設備を導入している。
 アレルギーコンタミ防止対策を強化し、アレルゲン管理ができるようにシステムを構築した。
 生産、研究開発、品質保証などの関連部署が同じ建屋内にあるため、情報の共有を迅速化し、従来以上に付加価値の高い商品を開発、生産できるようになった。
 製造ライン以外にも見学施設やプレゼンルームを設置した。首都圏を中心に東日本を統括する役割を担う。

式典であいさつする大沢会長(中央)

 取引先など300名近い関係者を招き、工場見学会と完成記念式典を18日開催した。あいさつした日本食研ホールディングスの大沢一彦代表取締役会長は「当社の強みは、1206種類もの食品原料や香辛料をブレンドして液体や粉体の商品づくりをしていること。世界中に販売網があり、取引先は20万社を超えている。それぞれの要望に合わせた問題解決によって技術を進歩させており、。2000名の“営業技術部員”が生産から価格設定などあらゆるアドバイスをしている。今後も消費者ニーズに敏感に対応し、より一層皆さまに貢献できる商品開発に取り組みたい」と語った。
 来賓として日本チェーンストア協会会長の清水信次ライフコーポレーション会長兼CEO、凸版印刷の足立直樹会長らが祝辞を述べた。