粉体展に食品向けの特別ゾーンも

 粉体技術の総合展「国際粉体工業展 東京2014」が東京ビッグサイトで先月末開催された。特別展示ゾーンには「食品の安全・安心ゾーン」を設けるなど関連情報を提供した。

槇野産業のポットブレンダ−(右)に関心を寄せる来場者

 このゾーンに出展した企業は、ツカサ工業、徳寿工作所、大川原製作所、日清エンジニアリング、槇野産業、西村機械製作所など。
 徳寿工作所は異物除去専用ふるいシステム「G−UPスクリーン」を紹介。特許技術である吊り下げ式固定ふたの採用により、運転中でもふるい網の破れや異物の確認ができる。コンパクトな装置ながら200マイクロメートルの高精度で大量の材料をふるうことができる。小麦粉業界を中心に食品分野で累計出荷台数が500台に迫っているという。
 槇野産業のポットブレンダ−は市販のステンレスタンクを用いた少量用の生産機。前傾、水平、後傾姿勢を繰り返して3次元的な撹拌ができる。ポットの着脱が容易なため、品種ごとにポットを準備すれば、品替えの多い混合作業に力を発揮する。茶葉や健康茶類の混合、食品のフレーバーの混合添加に多く利用されている。
 日清エンジニアリングはアレルゲン対応が可能なコンタミネーション(混入)防止技術を持ち、トレーサビリティに対応した多品種少量製造を実現する「マトコン・コンテナシステム」を紹介した。
 来年の「粉体工業展2015」はインテックス大阪で2015年10月14日〜16日開催する。