デリカアドバイザー新設など、教育事業本腰
社団法人日本惣菜協会は今年度の事業計画の重点事項に３つの教育事業を掲げている。
今年度の事業計画を語る堀会長
今年は惣菜管理士資格制度を創設して20周年を迎えるが、現在までに約１万4000人の惣菜管理士が食品業界で活躍しており、今後も日本の食生活を豊かにする人材の育成に注力していく。創設20周年記念式典を９月５日に東京品川で開催し、惣菜産業の社会的責任を考えるパネルディスカッションなどを予定している。
店頭で生活者と接する調理、販売者を対象とした資格制度「デリカアドバイザー」を新たに立ち上げるため、その研修や資格事業の準備に取りかかる。
家庭での調理や食事の機能を再認識し、食事の伝統や食文化の役割を通じて「食知識」の向上を目指す「ホームミールマイスター」資格認定事業を昨年から始めているが、一般生活者にも拡大しており、引き続き普及に向けて推進する。
１日の新会長就任の記者会見で堀冨士夫会長（�螢妊螢�スイト代表取締役ＦＯＵＮＤＥＲ）は「食品表示一元化やパート労働者の社会保険適用拡大、夏の節電問題など惣菜業界が抱える問題は多い。地域や健康を重視し、 “惣菜管理士のいる店”の店頭表示や“持ち帰り弁当”の情報提供ガイドラインを策定するなど生活者の期待に応える活動を進めていく」と語った。