第一水産(東京都中央区、田口弘之社長)は、国際的な食品安全マネジメントシステムのFSSC22000の認証と、食品安全マネジメント協会(JFMS)が認証する日本発の食品安全管理システム、JFS−E−Bの適合証明をこのほど同時取得した。
同社は昨年9月に取得した「東京都食品衛生自主管理認証」をベースに、9月以降、職員の研修や講義の受講、マニュアル作成、現場の改善などに取り組み、昨年11月から今年2月にかけてそれぞれの規格の監査、審査を受けた。認証・適合証明の取得は3月6日付。
FSSC22000は、世界の小売・食品大手で構成される国際食品安全イニシアチブ(GFSI)に認証されている国際認証規格。
JFS−Eは、食品安全マネジメント協会が認証する日本発の食品安全管理システム。中小企業でも取得しやすいように、要求事項のレベルに合わせて、A規格(一般的衛生管理レベル)、B規格(HACCP実施レベル)、C規格(国際取引レベル)の3段階に分かれている。B規格の取得は今回の第一水産が第1号。
同社は今回取得した認証・適合証明の運用を円滑に行い、維持していくため、4月1日付で管理本部傘下に品質管理室(室長=嶋根秀行常務取締役管理本部長)を設置。外部の学識経験者などの協力を得て、社員研修や定期的な検査などを実施していく。
田口社長は「今回の認証取得は初めの一歩。これまで以上に、食の安心安全確保に向けた方策を進めていく。市場荷受として、集荷力、販売力の強化にもつなげたい」と抱負を語った。