精肉工程を機械化して省力化

     ミートパッカーKP-150

 食肉加工機器で知られる日本キャリア工業はこま切れ・切落し用の盛付機能付きスライサー、鱗列・折畳機能付きスライサーや異物混入の軽減、安全性・サニタリー性向上のための先進機能を詰め込んだミンチ関連機器などをFOOMAに出品する。
 コマ切れパッカー「KP−150」はスライスした小間切れをトレーに自動で定量盛り付けできる。大幅な省力化をめざし開発した機種で、これまで4人かかっていた作業を1人ですることができる。
 会場では「KP−150」と大きな原料や、端材を大量に詰め込んで小間や切落としにするのに適した「AX−321」を同時に運転し、両機種の特性を比較できる実演を行う。

ミンチ関連機器は独自の先進機能を搭載

 「外ネジ式プレート」はプレートの外周にネジを切り、直接シリンダーに固定するので、プレートの「遊び」が少なくなり、ナイフとの異常な摩擦による極端な磨耗や欠けといったトラブルの発生を減らすことがでる。
プレートの廻り止めキーも不要となり、キーの損耗による不具合の心配がなくなった。
プレートを固定するワッパやディスタンスリング、廻り止めキーが不要となり、部品の維持管理や着脱作業の負担が軽減できる。

        外ネジ式プレート

 稼働中に一度停止し、多量の圧縮原料がシリンダー内に残ったまま再起動すると、ホールプレートやナイフを痛める事がある。「ディレイシステム」は、運転停止時に排出用のフィードスクリュー停止を一定時間遅らせることで、シリンダー内の残存原料を減らし、トラブルを防止する。
 「空運転防止制御」はシリンダー内に原料がない状態で運転をする空運転を検知し自動停止する事で、ホールプレートとナイフが焼き付いて傷む事を防止する。
 「原料供給量の自動調整制御」はチャージングスクリューの回転数を制御して過剰な原料の送り込みを防止する。過負荷運転を防止し、ホールプレートやナイフを破損や異常磨滅から守る。
 出展ブースは東2ホール、2W−06。