ステンレス製の床事業を強化

 タニコーはステンレス製「ポルカプレート床材」を食品工場や厨房向けに提案強化している。食品の残菜や汚物が付着しにくく、清掃しやすい利点を訴求。静岡の水産会社が導入し、「きれいで見せることのできる厨房」を可能にするとして、商談にも威力を発揮しているという。
 現状のコンクリート床や塗り床仕上げの問題点に着目して開発した。チェッカープレートはホウキで掃いた場合、チェッカー模様の裾の部分にゴミが残ってしまうが、ポルカプレートは凸部分が丸い形状をしているため、ほとんどゴミが残らない。水はけもよく、排水性と乾燥性に優れているので滑りにくい床材となる。
 また、ステンレス製なので耐久性(剥離・摩耗)、耐熱、耐食に優れ、雑菌の繁殖を抑え、清掃しやすい衛生面も高い。作業場のステージ、タラップ、スロープなどに施工できるという。
 同社の床事業部は2年前に立ち上げ、今年度から本格的に拡販を強化する。静岡県で持ち帰り寿司を製造している昂水産が昨年採用したが、新規に立ち上げた通販事業が実店舗に迫る勢いでヒットを記録、インターネットにきれいな生産現場を開示することで消費者の心をつかんでいるという。また、「厨房を見せると一発で契約がまとまる」(同社)として、大手通販会社との商談にも大きな期待を示している。

ステンレス製「ポルカプレート床材」