トライデント社、新潟冷蔵と合弁会社設立
 量販店向けにたらこ・明太子を供給

 トライデント・シーフード・アジア・インク日本支社(東京都中央区、鈴木幸一支社長)と新潟冷蔵(新潟市、中田邦彦社長)は魚卵製品を中心に製造・販売する合弁会社、トライデント新潟フーズ株式会社(新潟市)を15日設立する。米国最大手の水産会社トライデントシーフーズ社が供給する米国アラスカ産スケコを主原料に、たらこ・明太子の量販店向けトレーパック製品を中心に生産する。

   トライデントブランドのトレーパック品

 トライデント新潟フーズの代表取締役社長には、トライデント社の鈴木支社長が就く。資本金は4500万円。
 新潟港の地の利を生かし、新潟冷蔵が所有する3階建ての食品加工場を利用して生産する。現在、工場内の改装工事を行っている。5月中旬をめどに本格的な生産を開始する。工場稼働に合わせて、約50人のワーカーを新規雇用する計画。
 年間の生産目標は約500t。2016年度(12月決算)の売上高は10億円をめざす。
 新会社ではたらこ・明太子の生産を皮切りに、味付け数の子や筋子などの加工も行う方針。
 トライデント社の鈴木支社長は「アクタン工場などで生産する陸凍品を中心に加工し、スケコの付加価値向上を図るのがねらい。トレーパック製品を主体に、量販店のニーズに合った安心安全なスケコ製品を供給していきたい」と合弁事業の目的について説明する。
 トライデント・シーフード・アジア・インク日本支社は昨年7月、笹かまメーカーの政(宮城県女川町)と合弁会社「株式会社万石の粒」を設立。米国産スケコの洋上加工品を原料にした高品質のたらこの製造・販売も行っている。