食品工場で稼働中、惣菜盛付けロボを初出品

 調理ロボットを開発するコネクテッドロボティクス(東京都小金井市、沢登哲也社長)は「惣菜盛付けロボット」のデモ実機と「検品AIソフトウェア」を出品する。会期中はポテトサラダの盛り付けを実演する。

 「惣菜盛付けロボット」は(一社)日本惣菜協会が主導する研究開発プロジェクトから誕生し、惣菜業界では初めて食品工場(マックスバリュ東海)に4台導入された。ポテサラやマカロニサラダなどの不定形で粘着性の高い食材を指定の重量でトレイに盛り付けることができる。連続生産でも重量偏差が小さいのが大きな特長。

 ハンドは取り外しが簡単な特殊ハンドを開発し、商品選択アプリとの連動でスピーディな段取り替えも可能にする。最大生産能力は1時間あたり250食。食品工場ではロボットを4台並べて、1時間あたり1000食を生産している。

        ポテサラの盛付けの様子、1時間250パックを生産できる

独自のAI学習技術で人間感覚を数値化

 「検品AIソフトウェア」は食品検査に特化したAIアルゴリズムを搭載した。食品は季節や品種、ロットなどによる違いが様々あり、それぞれ数値化するのが難しい。これまでは人間による検品に頼らざるを得なかった。

 そこでAI・画像認識技術を活用することで、曖昧で柔軟な「人間的な感覚」を数値化し、人間の感覚と近い基準で不定形な食品のOK・NG判別を行う。

 独自技術の「OJI−AI」で人間的な感覚をAIに学習させるという。これによって高精度・高速検査を実現する。
 ブース番号は8S−15。

     検品AIソフトウェアは撮像データに対してOK、NGを自動で判断する