クレオは「洗浄作業の効率化と人手不足解消」、「洗浄における省エネ、ランニングコストの低減」、「安全安心のための取り組み」をキーワードにFOOMAに出展する。
ミートワゴン
機械化による洗浄作業の効率化と人手不足解消を具現化した洗浄機として、ミートワゴン洗浄機とおにぎり成型機の部品洗浄機「かがやき」を出展する。
サイズが大きく、重量があり、肉の脂がこびりついたミートワゴンを人手で洗浄するのは大変な作業だった。
ミートワゴン洗浄機は機械にセットすれば今まで大変だった作業をボタン1つで自動で行う。上下のノズルが回転しながら洗浄するのでムラなく洗え、ワゴンを反転させて投入するので、手洗いでは洗いにくい車輪や裏面も洗浄できる。洗浄が終わると自動で反転しながら出てくる。誰でも操作でき、一定の時間で終了するので、のべ洗浄時間、使用水量も削減できる。
今年の機種は400Lのジャンボックスも洗える兼用機。
おにぎり成型機の部品洗浄機「かがやき」は1台で洗浄から殺菌まで可能。殺菌水生成装置と接続できるので、洗浄、すすぎ後に殺菌水を噴霧できる。
おにぎり成型機の部品は形状が複雑なので手洗いの場合、部品を洗浄液や殺菌水につけ込む必要があったが、それらを全て全自動でおこない、水の使用量削減やスタッフの作業負担軽減に貢献する。
機内を清掃しやすいよう、機内配管にサニタリー配管を採用するなど、洗浄機内の衛生度を保つための工夫をしている。
また、ブース内では効率的な洗浄方法として、泡洗浄のデモンストレーションを行う。手が届きにくい場所、コンベア、垂直面の洗浄などに有効な泡洗浄。動力源や洗剤の特性に合わせて泡洗浄機を数種類用意している。汚れの種類、場所など、TPOに合わせた提案を実施する。
洗浄脱水ライン
洗浄における省エネ、ランニングコストの低減をアピールする機種としてはパン工場、コンビニやスーパーのピッキング、配送センターなど、同じ形のバンジュウを大量に使用しているユーザー向けの流通容器洗浄脱水装置を出展する。
従来の洗浄乾燥機は熱風による乾燥が主流だった。120℃くらいの熱風を吹き付けるため、蒸気が発生し作業現場が熱く、送風の音が大きいことから作業者の負担になっていた。熱風を作るには灯油、ガスなどが必要で燃料費もかかっていた。
出展する機種はバンジュウを回転し、遠心力で水分を除くタイプ。熱風ではないので熱くならず、電気で駆動するモーター音なので熱風を吹き付けるより静か。
洗浄に使った約60℃の温水をただ排水せず、熱交換し、次に使用する水を温めるために使用するので、省エネ、ランニングコスト低減に貢献。機内を自動洗浄する機能もあり衛生管理にも配慮している。
安全安心のための取り組みとしてはFOOMA初披露の新商品「野菜洗浄機」をパネルと映像で紹介する。これまで別々に行っていた、カット野菜の洗浄と脱水を1台で全自動で出来るようにした。殺菌水生成装置と接続できるので衛生的に洗浄ができる。
クレオは洗浄機・洗浄剤などのハードと、洗い方・道具の使い方などソフト提案が充実しているだけでなく、洗浄機自体の故障のチェックや効率よく洗浄できているかをチェックするなどのメンテナンス体制が整っている。
これまで現場で培ってきた経験を活かし、FOOMAでは「食品工場の洗浄を効率的に行う総合サニテーションとは」をテーマにしたプレゼンテーションセミナーを6月8日、11時35分から行う。昨今の人手不足という問題を抱えたまま衛生状態を維持向上させるためには、洗浄の効率化が不可欠。特に効率化、省人化など、洗浄に関する課題解決の提案をおこない、洗浄のクレオをアピールする。