「管理水準の高さはむしろ中国の方が上」という声も
冷食協が工場見学ツアーを実施

 (社)日本冷凍食品協会(浦野光人会長)は消費者の冷凍食品に対する信頼を回復するため、中国の冷凍食品工場見学ツアーを3月10〜13日実施した。(財)日本消費者協会など消費者4団体から計6名が参加し、品質・安全管理水準の高さに驚きの声が上がったという。

山東山孚日水有限公司を訪問した

 見学したのは山東省の山東山孚日水有限公司、青島日水食品開発有限公司(研究機関)、莱陽恒泰食品有限公司。
 一行は中国国内での安全確保、原料確保、農薬の管理・検査、土壌の改良、従業員教育等の対応について工場側から説明を受けた後、工場内に入って製造工程を見学した。

莱陽恒泰食品有限公司を見学した

 参加者からは日本の冷凍食品工場と比較して「管理水準には差がない。むしろ中国の方が上回っている」という声があった一方、「おいしい物が全部日本に行って、中国の人が食べられないのはどうか」という懸念の声もあった。
 参加したのは日本消費者協会のほか、(株)食品科学広報センター、消費科学連合会、全国消費者団体連絡会の広報部長や事務局長など。

 冷食協会は今年度、国内外でメディア向けに3回、消費者向けに2回の冷食工場見学を予定しており、引き続き信頼回復に力を注ぐ。