関東サービスセンターを開設
福島工業は千葉県船橋市に関東サービスセンターを開設した。
関東サービスセンター
関東サービスセンターは千葉県船橋市海神町東１−1014−３。昨年５月着工し、今年２月22日から業務を開始した。コールセンター、社員研修センター、部品庫などを有する地上３階建て、960.44�屐�浅草橋にあった東京事務所からカスタマーサポート課、コールセンター、SB（ストアビルダー）事業部、部品センターを移管し、船橋営業所と合わせて業務を担う。
コールセンターは365日24時間稼働。新システム導入により、電話対応の件数・効率が大幅に向上した。東西のセンターが連携しており、一時的な件数増加にも対応できる。修理窓口だけでなく、部品管理、売上げ管理、顧客データベースなどすべての情報を一元集約。常に最新の情報を保持し、修理品質の永続的な向上へつなげる。
カスタマーサポート課は専任スタッフの拡充が可能となったことから、社員を増員し、同社社員が直接、修理を請け負う体制が整った。研修センターを併設したことで社員間の技術・情報交換が出来るようになり、工事を担当しているSB（ストアビルダー）事業部と合わせて技術が大幅に向上した。
質の高いサービスを提供
福島裕社長は２月26日現地で開いた会見で「サービスセンターは５年前から構想していた。一昨年、関西にサービスセンターを開設した。関東は場所の選定で遅くなったが開設の運びとなり、とても喜ばしい。東西のサービスセンターを司令塔にして、素早く、正確にメンテナンスとサービスを提供する準備が整った。
福島社長
業務用冷凍冷蔵庫をはじめ大型のプレハブ冷蔵庫、グループ会社高橋工業のトンネルフリーザーと、レパートリーが広がったが、メンテナンスとサービスが全ての基本となる。会社をあげてメンテナンスを重要視している。フィールド担当者を全国支店・営業所で倍増する計画を持っている。
冷凍冷蔵庫、ショーケースなどは、コンビニ、スーパー、ホテル、レストラン、食品工場が事業展開するうえで重要な設備を担っている。商品を製造し、納品するだけで終わるのではない。納入してから仕事が始まる。納入した機械がお客様のビジネスに役に立つように、コールセンターを中心としたメンテナンス、サービスを実施していきたい」と意気込みを語った。
サービス事業の新しい取り組み
MILDE（ミルデ）
フロン排出抑制法に対応し、フロン対象機種を包括的に管理するための本格的クラウドサービス。これまであった遠隔監視サービスSネット24、エネルギー管理サービスBems-you、漏えい検知システムに、今回新たにフロン管理台帳サービス、設備台帳システム、設備保守管理サービスFSLを加え、パッケージングした包括的サービスを提供する。コールセンターから顧客本部、店舗、同社フィールド担当に情報を速やかに伝達する。
サービスの中核を担うコールセンター
ファシリティマネジメントサービス
2001年10月から遠隔監視サービスを開始しているが、東日本大震災後の2011年7月から電力不足に対応したエネルギー管理サービスを新たに開始した。現在は全国のスーパー1085店舗の遠隔監視を行い、10万台以上の接続機器からフィールドデータを蓄積している。
岡山工場や滋賀水口工場で製造する年間10万台の冷凍機には通信機能を標準装備しており、東西のサービスセンターでコントロールできるようになった。
これらのデータを利用し、エネルギーマネジメント、パフォーマンスマネジメント、警報監視を行うファシリティマネジメントサービスを提供する。顧客に対しエネルギー使用量・メンテナンス修繕費・冷媒漏れ量・設備管理人員の削減、機械故障による営業損失の防止、食品のロス低減などで貢献できるサービスになる。
その他の取り組み
産官学共同の取り組みとして、同社と省エネルギーセンターは大学研究機関と共同でIOTを活用した先導的低炭素技術導入実証事業を2016年度から進める。IOT とはコンピュータなどの情報・通信機器だけでなく、世の中に存在する様々な物に通信機能を持たせ、インターネットに接続したり相互に通信することにより、自動認識や自動制御、遠隔計測などを行うこと。
近未来サービスへの取り組みとしてはITを活用したインテリジェントキッチン構想、Blutoothを搭載したショーケース、食材につけたタグで賞味期限などを管理できるインテリジェンス冷蔵庫などに取り組んでいる。