簡単設定、使いやすさを前面に出したX線検出機

 寺岡精工はX線異物検出機「TXSシリーズ」の最新型「TXS−5055」を発売した。「簡単設定」をコンセプトにして自動設定に反映、使いやすさを前面に押し出した機器に仕上げている。
 被検査物を3回流すことにより、「最適出力」、「最適コントラスト」、「最適感度」を自動的に設定する。厚みのある商品や重なりあっている商品の場合でも、簡単に高感度設定ができる。出力は45KV、55KV、70KV、85KVの4段階に自動的に切り替え、検査物に合った設定に組み込む。
 新アルゴリズム(処理手順)を採用し検出感度の向上を図った。検査物を1度のライン通過で複合的に処理し、画像に表記。形状検査、厚薄による検査、異物の中心を判断する検査などを盛り込んでいる。特に従来検出が難しかった樹脂・ゴム質や骨などの発見に成果が表れているという。
 「消費者が安心して食べられることが絶対条件。食品メーカーが異物混入検査を拡充するのは当然の動き」と同社は受けとめており「メーカーの気持ちと努力を無駄にしないように技術で業界に貢献できれば」としている。高精度の機器の開発とともに、毎日ラインで使用するものとして「使いやすさ」も追求している。

使いやすさを前面に押し出した「TXS−5055」