微酸性電解水生成装置の能力を高め発売

 森永乳業は微酸性電解水生成装置「PURE STER(ピュアスター)」シリーズから能力を高めた「PURE STER Mp−2500」を4月発売する。
 微酸性電解水のニーズが高まる中食ベンダー、水産・農産などの6次産業向けに開発した。「PURE STER Mp−1000」をベースに、時間当たりの微酸性電解水生成能力を高め、1時間当たり2500ℓの微酸性電解水を生成する。従来機に搭載している水素ガスセンサーに加え、新たに漏水センサーを付属して、より効率や安全性を高めた。

    PURE STER Mp−2500

 元々は自社工場の衛生レベル維持向上を目的に、安心して簡単に使用できる「安全な殺菌料」として微酸性電解水生成装置「PURE STER」を開発した。希塩酸を無隔膜電解槽で電気分解し、原水で混合希釈する方式で、効率的に微酸性電解水を生成する。現在は自社工場や関連会社の工場で使用し、品質管理に役立てている。
 社外には工業向けに1996年販売を開始。2002年に微酸性電解水が「微酸性次亜塩素酸水」として食品添加物の殺菌料に指定されたことを受け、本格的に販売を展開してきた。
 微酸性電解水は素肌にやさしい微酸性で、刺激性が少ない低塩素濃度のため、手袋不要で誰でも使用できる。原料に塩を含まないので、乾燥しても白残りがほとんどなく、金属が錆びる影響を抑えているので、水を使うシーンならどこにでも使用できる。
 ノロウイルス、インフルエンザウイルスに対しても効果があり、人や環境にやさしい安全な殺菌料として、生鮮品、飲料、酒類などの食品製造分野、化粧品製造分野、外食産業、福祉施設などに利用が広がっている。