成長株は「バイオプラ」、15年に16億円と予測

 食品容器分野で、2011年から2015年までの平均成長率が最も高い品目とみられているのが「バイオプラスチック容器・包装」。2011年の市場は13億円と見込まれているが、2015年には16億円に拡大すると予測している。
 主要用途はサラダパック、カットフルーツパック、鶏卵パック、いちごパックなどの透明容器。コストは上昇するものの、環境への取り組みを訴求して採用が広がっている。環境に対する意識が高まっており、潜在需要もあるとみられる。
 バイオプラスチックは発展途上にあり、石化由来樹脂に比べてコスト競争力は低いものの、販売量増加や技術向上によって価格差は徐々になくなってきている。
 
 2011年にはバイオPEが上市され、PLA以外の樹脂の選択肢が増えた。バイオPEは既存のPEと同等に扱えることから多数のメーカーが参入している。今後、バイオPETも本格的に市場が立ち上がる見通し。これはバイオプラスチック市場の活性化に繋がり、PLAにも相乗効果が見込まれる。