５年間保存可能な「缶タイプ」投下、防災意識高める
菓子メーカーが９月１日の防災の日に向けた取り組みとして、５年間保存可能な「缶タイプ」を相次ぎ投下している。「防災対策として食料を準備しておきたい」という消費者ニーズに応じるために発売、菓子は被災地への救援物資として提供した実績がある。
「18枚マリー缶」
森永製菓は５年間保存可能な缶タイプ「マリー缶」、「ミルクキャラメル缶」を２日から限定発売している。
「18枚マリー缶」は金属製の缶を使用しているため密閉性が高く、脱酸素剤（エージレス）を入れて酸化を防ぐことで５年間の長期保存を可能にした。ビスケットは調理不要の日持ちの良さと、腹を満たせる適度なボリューム感が非常食・保存食に適している。
「70gミルクキャラメル缶」は主力の「森永ミルクキャラメル」の長期保存用缶タイプで、こちらも５年間保存可能。ミルクキャラメル袋と同一品質で良質のミルクのうまみと「乳・砂糖・水あめ」を煮詰めて作るコク味に特長がある。10粒でご飯約１杯分のカロリーを摂取できる。
菓子が非常食に適している点として�々發け浜棆舛鰺�している、��調理せずにすぐに食べることができる、��子どもや高齢者でも容易に摂取することができる、�ぐ貳姪�に保存期間が比較的長い（防災備蓄用として開発された菓子は長期保存可能）、�ツ拘�に及ぶ避難所生活の食事面のストレス軽減を図ることが期待できる――などを挙げ、防災意識を高める食品として訴求する。
また、同社では大震災時に役立つこととなった「ウイダーinゼリー」を、非常食に役立つことを更に広めるため、積極的にＰＲする。
さらに、手軽に始められる防災対策として、キョロちゃんが解説する防災用パンフレット「防災のしおり」（全国の各自治体監修）や携帯できる「ミニリーフレット」を店頭などで配布、ホームページでは「防災の心得」の展開を継続して行ない、より多くの家庭へ浸透を図る。
「コアラのマーチビスケット〈保存缶〉」
ロッテも防災の日に合わせ、賞味期限が５年の非常食商品「コアラのマーチビスケット〈保存缶〉」を２日から全国で発売している。「保存缶」は缶のパッケージ側面に災害用伝言ダイヤルの「手引書」をプリントしており、有事の防災グッズとして役立てる。震災では被災地への救援物資として提供した実績を持つ。
コアラのプリント絵柄がデザインされており、「災害時に元気を与えたい」という同社の思いを込めた。災害時でも食べやすい３袋入りタイプのプレーンビスケット。「ターゲットは小さい子どもを持つ両親を想定した」（同社）としている。